また会おう
祖父母、京都へ帰る。母が送っていった。
思い出に浸るばかりの日々だが、それで良いのだと祖父は言う。そういうもんなんじゃろか。世には「生涯現役!」っつって半ば意地張ったような生き方をしている老人も多いが、俺はそっちの気持ちの方がまだ想像出来る。
半分寝たきりの妻と、言うことを聞かない己の肉体を抱えて、思い出だけを繰り返し脳裏に再生しながら生きる。そんな生活。
誰かの生活をあーだこーだ想像してその気持ちを知ろうとするなんぞ、傲慢だと思う。思うが、やっぱり気になるのだね。
幸せとは、なんぞや。
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